キャリア:NTTBフレッツ・ベーシック、プロバイダ:BB.excite を利用したIP電話サービス『BB.exciteフォン』を導入してみました。NTTからの出荷が遅れていた VoIP アダプタを利用してみました。FreeBSD のルータで UPnP を動かす方法など SIP の話も絡めて解説したいと思います。

NTT東日本Bフレッツ BB.exciteフォン IP電話導入記

もくじ


NTT系IP電話の概要

 IP電話とは、既存の一般電話回線網ではなく常時接続のインターネットIP網を経由する事で、安価に利用できる電話サービスです。IP電話から発信すると国内一般固定電話への通話(発信)が3分7.5円〜8円と割安になりますが、この記事を書いている2003/06/11時点ではIP電話番号はまだ一般電話からの着信はできず、携帯電話や110番などの緊急番号に発信できないなどの制約があり、そうした問題点を解決する為には一般固定電話と併用する必要があります。現在のところはまだ今までの一般固定電話と完全に置き換わるものではありませんが、比較的近い将来にそういった問題点も解決される可能性があります。発信する事の多い電話利用者にはメリットのあるサービスと言えるでしょう。

 NTT系IP電話では専用の『IP電話対応機器』をNTTからレンタルまたは買取で利用環境に設置し、IP電話接続サービス自体はインターネット接続プロバイダで提供しているIP電話サービスに申し込む必要があります。まずは『IP電話接続機器』を入手しなければなりませんのでお使いのプロバイダのIP電話対応機器取次ぎサービスにてお申し込みになるか、下記のリンクから直接NTTへ申し込んで下さい。

NTT東日本IP電話サービストップ
NTT西日本IP電話サービストップ

 『IP電話対応機器』には3つのタイプがあり、『ADSLモデム内蔵ルータタイプ』『ルータタイプ』『アダプタタイプ』それぞれお使いのネットワーク環境に合わせてチョイスしましょう。

 例えば『ADSLモデム内蔵ルータタイプ』の場合は、月々のレンタル料金が他の2種類と比べて 730 円と割高ですが、モデムのレンタル料金も含まれる事になるので、ご自身で ADSL モデムやルータなどをお持ちでない場合はお得でしょう。

 私がオススメするのは『アダプタタイプ』で、既にお持ちのルータを有効利用でき、『ルータタイプ』と比較して PPP セッション数をIP電話用に消費する事がありません。但しお使いのルータが UPnP(ユニバーサル・プラグアンドプレイ)に対応している必要がありますので、ネットワーク設定に慣れていて自力で何でも解決できる人以外はNTTのIP電話サービスのページにある動作確認済みルータ一覧を必ず確認しましょう。

 『IP電話対応機器』がお手元に届いたら、それぞれお使いのプロバイダにIP電話サービス利用開始申込みをしましょう。

 『初期費用』『月額費用』『通話料金』などはプロバイダ毎に異なりますので、それぞれのプロバイダのIP電話サービスのページで御確認下さい。


『IP電話対応機器』アダプタ タイプ

 2003/05/30 ファームウェア(機器制御用プログラム)のバグで提供の遅れていた VoIP アダプタがやっと手元に届きました。まずはその外観・雑感をご紹介します。

 シンプルは単純じゃないと言いますが、この箱は単純で素っ気ない箱ですw  VoIP アダプタ本体と AC アダプタ、それに同梱のモジュラーケーブルと LAN ケーブル。AC アダプタは時代錯誤な超大型でコンセント付近の取りまわしに難がありそう。もう少し配慮が欲しいところ。
 腰が引ける量(種類)のマニュアル類。取扱説明書の各所にシールを貼り付けて修正してある個所が目立つ。この機器がいかに難産だったかが伺える。  不安をよぎらせる『電源をOFFする時の注意』電源を切るにも注意が必要とは家電としての完成度はイマイチ?

 NTTのIP電話対応機器、通称 VoIP アダプタですが、月々のレンタル料金は 380円(税別)、買取だと14800円(税別)でまだまだ高いし出たての機器でもありますし、何と言ってもファームウェアの不具合で出荷が遅れたくらいのものなので、これから先の動作不良の心配やモデルチェンジの可能性も考えられ、買取ではなくレンタルする方がよいと思われます。

 設定時、ファームウェアアップデート時には LAN ケーブルを繋ぎなおして行う必要があり非常に面倒。セキュリティ確保などの配慮もあるかと思うがもう少し柔軟性があると有り難いところ。

 無骨でシンプルなデザインなので飽きが来ることもなく、インテリアではなく『機器』としてどんなお部屋にもマッチしそう・・(^^; LED の配置などはルータタイプの V100 とソックリなのに、何故こんなにも外観が異なっているのでしょうね。とは言え、私もこの無骨さが気に入ってます。


VoIPアダプタ設定編 with BB.exciteフォン

 初回設定時は VoIP アダプタの LAN 端子(WAN端子とLAN端子がある)とPCを直接繋ぐ必要があります。この時 192.168.100.0 のネットワークアドレスで DHCP にて IP がPCに自動付与されるので、PCは IP や DNS を自動取得する設定にしておく必要があります。

 VoIP アダプタの WAN端子は、お使いのルータの LAN側に接続するようにして下さい。

 この時点での接続イメージ


 インターネット − ルータ − VoIP アダプタ − PC

 接続したPCでいつも通りブラウジングできるか試して下さい。通常多くの場合はここでスループットこそ遅くはなりますが、いつも通りインターネットにアクセスできるでしょう。この時点でお使いのプロバイダでIP電話利用開始登録(050に始るIP電話番号を貰う手続き)をなさるとよいでしょう。プロバイダによって違いがあると思いますが、だいたいのプロバイダは 050〜の番号の候補が3つほど表示されてそれを選ぶようになっています。

 私が利用している BB.eciteフォンでは、『BB.exciteフォン購入手続き』というものを行います。

 プロバイダのIP電話利用開始登録が終了するまで30分程度待てと画面指示があったと思います。私は深夜の時間に行ったので5分と待たずにその次の手続きをしてしまいましたが、何かあっては困るので皆さんはじっと待って下さい(^^;

 次に接続したPCからブラウザで 192.168.100.1 にアクセスすると VoIP アダプタ設定のログイン画面となります。ログイン画面では説明書にある通りのログイン名とパスワードを入力します。

 ブリッジモードで使用する場合は PPPoE 設定、IP 設定などは、特に設定を必要としない場合がほとんどでしょう。IP電話情報の設定は多くの場合、プロバイダのIP電話申し込み手続きでアクセスしたページから自動で行えます。

 ここまでの設定を完了して VoIP アダプタの再起動を確認して VoIP アダプタの VoIP ランプが緑色に点灯していれば正常ですので、VoIP アダプタに電話機を接続して受話器を上げてみましょう。『プー』という音が聞こえると思います。聞こえない場合は電話機の接続や電話機の電源(ある場合)などを確認して下さい。稀に給電機能の無い(電話線に繋ぐだけ)電話が使えない事があります。そうした場合は電話機を替えてテストしてみましょう。

 電話機の接続が上手くいったら、早速お友達のところに電話してみましょう!電話のコール『プルルル〜』が聞こえる前に『プップップップ』と4回の音が聞こえれば VoIP による電話発信です。『プップップップ プー』と鳴った場合は通常の電話回線から行われています(電話回線もVoIPアダプタに接続した場合)ので注意が必要です。

 ここまでの設定を完了したらPCをいつも通りルータに接続するようにします。

 インターネット − ルータ − PC
           |
           −−− VoIP アダプタ

 これでIP電話が使えるようになりました。お疲れさまでした!(^^)/

参照リンク:
BB.exciteフォンIP電話手続き方法

IP電話でFAXは使えるの?音質は?

 IP電話導入で非常に気になっていた点の一つにFAXが使えるかどうか、という部分がありました。結論から言えば問題なく使う事ができました。FAXの解像度が落ちたり、通信時間が長くなるような事も全くありませんでした。

 FAXも問題なく使えるし、あとは一般固定電話からの着信と携帯電話などに発信できれば・・・  FAXのテストにも もってこい なのが無料のFAX情報サービス。写真はウイルスバスターで有名なトレンドマイクロのFAXサービス

 一般固定電話の友人宅へのFAX送信もテストして良好な送信が行える事を確認しました。FAXは送受信共に問題ないようです。

 通話の音質はと言えば、全く電話と変わらないかそれ以上ですね。私の家の場合は電話局からの距離があるので、逆にIP電話の方が音質が良いくらいです。それよりも音質で気になるのは、写真に写っている子機の音質が悪いという事ですね・・IP電話導入で音質が向上した事で発覚しました・・。まぁ電波で飛ばすものなので仕方無いのでしょうか。しかし・・(^^;


通話記録や料金明細は出るの?

 私が利用している BB.exciteフォンでは、通話記録・料金明細がWebで確認できます。

項番 通話先電話番号 通話開始日付 通話終了日付 通話時間 料金 
1 ********** 2003/06/01 07:38:09 2003/06/01 07:49:34 00:11:25 \30 
2 ********** 2003/06/02 11:44:57 2003/06/02 11:45:16 00:00:19 \7.5 
3 ********** 2003/06/02 11:45:32 2003/06/02 11:47:31 00:01:59 \7.5 

 但し、通話記録明細のデータベースの更新間隔が長く、最大で2時間後にならないとその記録がデータベースに反映されない事があります。リアルタイムに確認する類のものでなく、後から見ておかしな点がないか確認する為のものなのでしょうけど、できたらもうちょっと細かく30分間隔程度になってくれればなぁと思います。

 この通話記録・料金明細はプロバイダによって出力される情報が大きく異なるようです。OCN系のIP電話の通話記録・料金明細は通話先電話番号が出ないようです。こうした点についても気になる方はプロバイダ選択の条件となると思います。


FreeBSD de UPnP そして SIP

 VoIP アダプタをルータ経由で利用する場合は経由するルータが UPnP(ユニバーサル・プラグアンドプレイ)をサポートしている必要があります。私は自作PCに FreeBSD という OS を入れてルータ他、自身のネットワーク接続に必要な様々な機能を稼動させているのですが、これまでは必要が無かったので UPnP はサービスを稼動させていませんでした。今回こうして UPnP が必要になりましたので UPnP サービスを FreeBSD ルータ上で稼動させてみました。

 さて UPnP とはそもそも、どういったものなのでしょうか?

 UPnP は 1999 年 10 月 18 日 に設立された Universal Plug and Play 協議会 にてこれまでに標準化・策定されているもので、UPnP協議会の歴史は比較的新しいものの世界から多くのベンダが参加しています。あの Microsoft さんも当然ですが、参加しています(笑

 UPnP の目指すところは簡単に言って2点あります。『ゼロ設定』とネットワークデバイスの自動検出です。煩雑な設定作業からユーザーを解放しようという訳です。それと同時にネットワークデバイス設定・検出の手続きを標準化してデバイス・サービスを提供するベンダの手助けになるという狙いもあります。

 UPnP のネットワークとしての実際の挙動は大きく言って3つ有ります。外部とのゲートウェイとしての自分の外側のアドレスである”本当のネットワークアドレス”グローバルIP を UPnP で問い合わせて来る機器やサービスに通知する機能である NAT Traversal というもの。機器やサービスが必要と通知したポートやプロトコルを外部と接続可能にする、ポートフィルタ透過機能、そしてそのポートをネットワーク内部にある機器やサービスに直結させるポートフォワーディング機能。これら3つの機能を動的に満足させる事が UPnP の機能的根幹です。

 UPnP の解説はだいぶ駆け足でしたが、今回はIP電話が主役なので詳しい内容は世界にある有益な解説ページに譲ります。次に欠かせない要素の SIP(Session Initiation Protocol)を取り上げます。SIP は IP ネットワーク上でマルチメディアセッションを確立する為のアプリケーション層のシグナリングプロトコルです。IETF(Internet Engineering Task Force) のワーキンググループで提案され、現在は RFC3261 で標準化されています。今回取り上げているIP電話でもこのプロトコルを用いています。

 SIP では相手を特定する為の情報として一意なネットワークアドレスを要求します。この一意なアドレス情報は SIP のプロトコル内に埋め込まれるもので、途中経路で介在する NAT などの影響を受けません。VoIP アダプタは、このアドレス情報を取得する為に UPnP の NAT Traversal を用いてそのネットワークのグローバル IP を知る。という訳です。

 VoIP アダプタにこのグローバル IP を教えてあげる為には UPnP 以外の方法は用意されておらず(2003/06/12現在)、どうしても UPnP を動かすしか無い大きな理由はここにあります。

 本来そのネットワークのグローバル IP を知る為の手法は他にもいくつかあって、技術的には UPnP でなければ不可能という事は無いのですが、VoIP アダプタの機器としての性質、一般利用を考えれば、何も特殊で余計な機能を付ける事はなく、UPnP があるのだから他は要らない。そういう事なのでしょうが、私個人としてはちょっと残念な気もします。まぁしかし世の中の大きな流れには逆らえませんので UPnP を使う事にします。

 FreeBSD で UPnP を動かす場合、Linux-igd を利用するのが一番の近道です。ports で必要なものを取得します。

# cd /usr/ports/devel/upnp
# make
# make install
.
.
# cd /usr/ports/net/linuxigd
# make
# make install
.
.
# route add 239.0.0.0/8 -interface [内側の interface]
# /usr/local/bin/upnpd [外側のinterface] [内側の interface]

 ipfilter ipnat をお使いの方は比較的簡単なソース変更でいけそうですが、私は ipfw+natd を使っていますので、ポートフィルタ透過、ポートフォワーディングの部分は静的(スタティック)に設定を行う事にしました。この時点で UPnP 本来の動的な部分を切り捨ててしまいましたので、ニセモノ UPnP ?という事に(^^;命名:手動 UPnP ・・・

 必要なポートの設定ですが、

ポートフィルタ:
 外(WAN)→内(LAN):
  udp 5060 許可
  udp 5090 許可
  udp 5091 許可
 内(LAN)→外(WAN):
  udp 5060 許可
  udp 5090 許可
  udp 5091 許可
ポートフォワード:(静的IPマスカレード)
 外(WAN)→内(LAN):(全てudp)
  5060 → 5060
  5090 → 5090
  5091 → 5091

 このようになります。

 このポート設定は最終的にルータの外側と内側のパケットの流れを同時にモニタして確認しました。

 ここに挙げたような『やり方』は正しい方法ではありませんので、皆さんは是非、正しい方法で・・。

 ここで挙げたやり方をもう一度纏めて説明しますと、VoIP アダプタが要求する NAT Traversal に関しては upnpd で解決し、その他 udp のポートの FW 透過、ポートフォワードについては、スタティックに決め打ちしてしまいます。ここに示したポート設定が施されていれば VoIP アダプタは正常に動作します。が、今後ともその動作が保証されるという事はありませんので、御注意下さい。ファームウェアのアップデートで手続きが変わるかも知れませんし・・・。

 最終確認:2003/06/12

参照リンク:
家庭内でLANを組む 3・Windows MessengerとUPnP(Kousuke Shibasakaさん)
Windows XP : ユニバーサル プラグ アンド プレイ (UPnP) Microsoft
SIP関連のRFC/インターネットドラフト (SoftFront)

ワイヤレスIP電話!?

 VoIP はパケット通信で、使用する帯域は300kbps程。という事は無線LANでも問題なく動きますよね? という訳でやってみました。VoIP アダプタの接続を無線化できれば、電話機の親機の設置場所が自由になります。FAX 付なので結構大柄で置き場所に困るんですよね。子機は元々ワイヤレスなのですが、今回は更に空中の電波が増える??

 今回新たに購入して VoIP アダプタと接続するのがコレ、メルコのワイヤレス LAN イーサネットメディアコンバータ WLI-T1-S11G です。  このメディアコンバータ、非常にコンパクトでかわいい。VoIP アダプタと並べるとこのような感じ。色もちょうど同系で非常に馴染む。

 この無線 LAN メディアコンバータ WLI-T1-S11G ですが、初回無線の ESS-KEY などの設定をする時にPCと接続して行わなければならないのですが、この設定は非常に簡単なものなので特に使い方で解説が必要な部分は無いと思われます。

 無線の到達距離ですが、私の使用環境はいわゆる賃貸マンションで、家族向けの間取りなので割と部屋数があって広さもあるのですが、それでもどの部屋に設置しても電波状況は良好。昔からメルコの無線 LAN 機器は非常に評判が良いですよね。

 無線 LAN のアクセスポイントは、昔から持っている ISDNモデル WLAR-128 あまり使った事がなかったのだけど今回 VoIP のお蔭でやっと日の目を見る事に。うわ写真が白飛びしてますね。すみません(^^;  指向性アンテナ WLE-DA も取り付けてあるが、取り外しても状況としては何も変わらず、私の利用環境では不要なようだ。物件によっては壁のコンクリートが厚い・鉄筋が入っているなどの理由で電波の到達距離が短くなる場合があるかも知れないのでそうした時に使うと良いでしょう。

 オマケ:クリックするとワイヤレスIP電話で電話を掛けているところを動画で見れるよ!※約10MBナローバンドの人は注意!(QuickTime形式:デジタルカメラ動画機能によりフレームレートは15fps程度)


この時のネットワーク構成

 模式図。図に書くとシンプルに纏まっているように見えるのですが、実際の物理的配置はそれぞれがかなり分散して配置されており纏まりがありません。賃貸の物件なのであまり積極的な配線工事などができない事が一因ですが、ルータ兼サーバの騒音から逃れる為に物置にサーバコーナーを設けて家内ネットワークの中枢をそこに追いやっているのも原因していますね。でもお蔭で夏場の室内温度上昇なども抑えられて良い具合です。

 模式図にある『FreeBSD ルータ』は ルータ機能のみならず、マルチセッションPPPoE/FireWall/NAPT(IPマスカレード)/DHCP/DNS/Web/Mail/FTP/ローカルファイルサーバ などのインターネットサービスに欠かせない様々な機能を統合し、必要最小限のハードウェア資源を効率良く活用する事で、個人宅利用から小・中規模オフィスまでの幅広いネットワーク環境構築に応用できます。Bフレッツなどの高速通信でもボトルネックとはならず、スループット低下を起しません。もしも今までの『ルータ』に力不足を感じていたなら、一度お試しになる事をオススメします!

 この『FreeBSD ルータ』に御興味のある方でお望みであれば『FreeBSD によるオールインワン・ルータ・サーバ』の構築セットアップサービスを承ります。個人の趣味で興味のある方は3万円〜。会社・企業・団体の方は5万円〜。必要なハードウェアに関してはご依頼者負担となります。お気軽にお問い合わせ下さい。今ならNTTフレッツ系IP電話(アダプタタイプ)セットアップをサービス致します。

 FreeBSD オールインワン・ルータ・サーバ構築サービス 担当 永井 メールは こちら にお願いします。


私的総評

 個人的には、このIP電話は実用に耐えるクオリティであると思います。IP電話が出始めた当時、音声にエコーが掛かる現象が良くありましたが、エコーキャンセラの登載でそれも無くなり、非常にクリアな音声で通話できます。また個人的な評価にかなりの部分で後押ししているのがFAX通信が可能だった事です。一部 G4 モードは動作せず、G3 モードのみという制約もあるようですが、通常の使用において問題になりません。※私がFAXの動作を確認したのは、BB.exciteフォンのみです。

 但し、注意も必要です。最初のほうにも書きましたが、現在はまだIP電話には様々な制約があったり、サービスを提供しているプロバイダにより内容に差異があったり、プロバイダ毎に無料通話できる相手先が違ったりします。この辺を良く見極めてから導入を決定された方が良いでしょう。

 一般的な尺度で言えば、一般固定電話からの着信不可能、携帯電話への発信不可能、緊急電話番号(110、119など)への発信不可能など、まだまだ一般固定電話に取って代わるのはとても無理だと思います。ですがこれは昔の携帯電話が普及し始めた頃と全く同じ状況なので、そうした制約が改善されるのがいつなのか、それが楽しみでなりません。

 なんと言っても、こうしてネットワークを趣味とする僕らにとっては、実用を兼ねた良いオモチャである事は間違いないかなと、そんな締めくくりの言葉で失礼致します。それでは。


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